ライトプロテクトのかかったUSBメモリをフォーマットする

友達がQua Stationを家においてサーバーにするというので一緒にAndroidを殺してダイレクトにArch Linuxを起動させる実験をしているのですが、その最中にUSBメモリをブチ抜きしたせいで[要出典]ライトプロテクトがかかってしまったというUSBメモリを貰ってきました。

というわけで、今回はこれを復活させたというお話です。

最初、普通にファイルにはアクセスできるのでどうせfatが壊れたんやろと高を括っていたのですが、当然フォーマットできず、hdparmを使った方法でうんともすんとも言わず、WinのDiskpartでも成功とか言いつつ書き込めない的な感じでした。結構重症です。

ここまでして書き込めないとなると、fatが壊れたとかパーティションに書き込み禁止フラグが立ってるとかそういう次元ではありません。というわけで、多分コントローラが書き込み禁止になっているのだろうと予想しました

 

まずは分解します。コントローラがなにか知る必要があります。今回使ったUSBメモリは多分これです(貰い物なので断言はできません)。SDは価格崩壊と言っていい相場ですがUSBメモリはまだ結構いい値段するんですね…

(ちょっとフライングしてるのは置いといてください)

中身はこんな感じです。Flashの上には剥がすと保証が無効になるぞ的なシールが貼ってありました。

ところでこのFlash、どう見ても黑片です(※あまり知識はないので違うかもしれません)

何故か内部に保証無効シールを貼るという黑片SSDあるあるも相まって最悪です…

HVKKMJFという刻印、どこかで見覚えがあるなと思ったら黑片騒動の創始者(?)であるPC修理廃人さんがつぶやいていたGOODRAMのSSDの刻印でした。

ここで判明していたとおり、このUSBメモリも東芝黑片でした。

しかし、USBメモリに低グレード品を入れるのは普通に納得できますが、黑片を入れるのは全く納得できません。

黑片というのはいつデータが消えてもおかしくないというレベルの信頼性です。そのようなゴミを使っていながら何も記載せずにあたかもマトモなように売られているというのは非常に恐ろしいです。しかも大手メーカーです。

PC修理廃人さんはTeamのUSBメモリを開けたら両方黑片だったというようなことをおっしゃっていましたが、普通に日本メーカー製の物にも入っていると思います。高いお金を払ってこんなの買うならAliexpressで安く買ったほうがいいです。どちらもゴミというのは変わりません。

安いからしょうがない、値段相応だと言う人もいますが、データが消えるというのを理解している人が言っているとは思えません。信頼性のない記録メディアなどゴミ同然なのです。(よって値段相応ではないと思っています)

しかし、SSDの黑片騒動がなかったらチップの品質なんて気にもしていなかったし安さは正義だと思っていたので個人的にはColorfulとPC修理廃人さんにはとても感謝しています。

 

えー、ツイッタァで見る黑片SSDを擁護している人たちに言いたいことが溜まっていたのでつい長くなってしまいました…

それましたがコントローラはPhison製のPS2251-09みたいです。

Phison製のコントローラはMPALLとよくバンドルされているGetInfoを使えばいろいろな情報が見れます。

東芝黑片というのもここから知りました。

Новинки Phison PS2251-09 и PS2251-69 ожидают нас в конце 2016 года

によるとPS2251-07の廉価版らしいです。

でもあまり出回っていないのか情報&ツール少なめです。

で、ライトプロテクトがかかってしまったPhisonコントローラのUSBはMPALLでファームウェアを焼き直すのが一般的らしいのですが、09をサポートしているMPALLはあるもののファームウェアが(作業当時)見つかりませんでした。

というわけでST-TOOLの方を使ってみました。

※Win8.1でやると失敗しました。そのせいでファームウェアが吹っ飛んで認識すらされなくなりひと手間かかりました(後記)

10なら大丈夫でした。

Phison ST-TOOL V3.7F.92-2018.10.11_SZ (PS2251-69 | PS2251-09)

Phison ST-TOOL V3.7F.92-2018.10.11_SZ {PS2267, PS2269, PS2307, PS2309} ; ST-TOOL_9000_v3.7F.92.rar; size: 4 700 493 bytes

をダウンロードします。

09のファームウェア(と対応するMPALL)を内蔵しています。といってもMPALLは内部的に呼ばれるものらしく、ST-TOOLを使うと勝手にMPALLがファームウェアを焼いてくれます。

ちなみに、Phisonコントローラにファームを焼くときはBN(Burner)とFW(Firmware)を使うのですが、09は07の廉価版なので07のバーナーを使えるようです(ST-TOOLで使われてた)。ファームは使えるのか不明です。

 

ST-TOOLを起動するとこういう画面になるので、ディスクが認識されてなかったらUpdateを押します。(※仮想環境の中国語版Win8.1を使っていたため中国語になってますが多分英語で表示されます)

必要なら設定をあわせたあと

開始をポチ

曖昧ですが0x1042が出た場合USBポートをUSB2.0にするとかST_3.0を変えるとかで治りました。

こんなかんじでブロックが精査されていきます。(Bad多すぎ)

最終的には緑になれば成功です。(失敗すると赤くなります)

そして刺しなおしたあとフォーマットすると…

成功です!書き込めるようになりました。

GetInfoでも確認できました。

ただしデフォルト設定が書き込まれるのでELECOM固有の情報やFlashのベンダ等が失われます。

この状態まで持ってこれたらあとはMPALLで好きに情報をいじれると思うので戻すことも可能だと思われます(面倒なのでやってません)

というわけで無事復活しました。(もちろん重要な場で使ってはいけません)

 

で、後記と書きましたがST-TOOL等でミスってファームを飛ばしてしまった場合、刺しても認識すらされなくなります。

こうなった場合、コントローラの2番ピンをGNDに落とすことでBoot Modeに入り、一応認識されるようになります。

VIDはキングストンのものになりました。

2-3をつなぐと書かれていますが、09では3がGNDかわからなかったのでUSBのフレームと接触させました。

注意してほしいのですが、GNDにつけっぱなしにするとFlashの情報が取れなくなってST-TOOLも使えなくなります。

なので接触させながら刺して離すぐらいで作業する必要があります。

きちんとFlashの情報が取れるなら正常なときと同じようにST-TOOLで復活させることができるはずです。

 

最後に

PsychsonというPhisonのコントローラのUSBメモリをBadUSB(HIDキーボードとして動作して悪意のある動作をするUSBデバイス?)にするツールがあるおかげで意外にも日本語情報が多くて助かりました。

特に死んだと諦めてるときにBootModeの記事が見つかってとてもありがたかったです。

 

どうでもいいですが、SSDに使われてるのと似たようなFlashのおかげか速度はまあまあ出ます。

ギリ黑片を免れた東芝製USBメモリより圧倒的に速いです。もしかしたら偽物なのかもしれませんが刻印はしっかりしてるしコントローラにも東芝ロゴがついてて偽物とは思えません。もしこの東芝USBメモリぐらいの品質であの速度を出しているのだとしたら普通に鳥肌ものなのですが、SMIのといいこれを訂正できるコントローラってすごいですね….

せっかく引き出したのでスイッチをつけてみました。

これでまた死んだときやBadBlockが増えすぎて容量が維持できなくなった最も縮めて延命することができます。

それでは!

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